試される大地?北海道「佐呂間町」と「シンデレラ夢まつり」について!

はじめに

皆さん、北海道についてはどのようなイメージをお持ちですか?日本北方屈指の大都市札幌や夜景の美しい函館、アンティークな街づくりの小樽など、だいたい「道内の西南のほう」に有名なスポットが多くある印象があります。

あとは知る人が多いのは道央の旭川や、最北端の稚内くらいでしょうか。よくネットの掲示板などで言われているのですが、北海道の東側、つまり「道東」はいったいどんな地なのか全く見当がつかない、という意見をお持ちの方がかなりいるようです。

今回は、筆者が12年間住んだ「道東」の一つの街、佐呂間町についてお話をしたいと思います!

 

佐呂間町とは?

「佐呂間」と書いて「さろま」と読みます。アイヌ語が起源です。「サロマ湖」と聞くと、ちょっとは知っている人がいらっしゃるかもしれません。

オホーツク海に接続口を持つ、琵琶湖、霞ケ浦に続く国内3番目の大きさを持つ湖です!そう、佐呂間町は、このサロマ湖と同じ地域にある自治体なのです!

ただし市町村としては非常にマイナーで、市街地と周辺の農場・漁業場全体を入れても人口3000人程度しかいない、本当に小さな街です。

典型的な農業・漁業地帯であり、いわゆる第一次産業が街の財政の多くを占めます。有名な企業では、森永乳業の乳製品の大規模な工場があったりします。

酪農が盛んで、おそらく人よりも牛や豚のほうが多いです(笑)また沿岸の漁業では、特にホタテが有名です!街の名産品としてかぼちゃがあり、街のイメージキャラである「ももちゃん」は、かぼちゃが体で、ホタテを手に持っています。

私がこの街に住んでいたのはもうかれこれ20年前のことです。街の四方が山に囲まれ、テレ東系列の番組は映らない、コンビニは一件もない(今はあるそうです)、都市として規模の大きい網走や北見に行くには峠を越えて一時間近いドライブが必要、という非常に不便な街でした。

しかし市街地から10分も自転車で行けば山や川があり、サイクリングや川釣りをして楽しんでました。

一つエピソードがあり、友人と一緒に川釣りをしていたところ、鮭が川辺に打ち捨てられていて、よく見ると明らかに胴体をかじった跡があり…そう、間違いなく日本最強の猛獣、ヒグマの仕業でした(笑)今考えると、半日釣りを続けていて熊に遭遇しなかったのはラッキーでした…なまらおっかない!

また大きなスキー場もあり、冬は小学校からスキー授業があるなど、スキーはむしろ娯楽というより「生活に必要なスキル」扱いでした。

豪雪地帯でもあり、冬は大型の除雪車が頻繁に全力稼働、各家庭も多い時には一晩で2メートル近く積もる大雪の雪かきを余儀なくされます。

まさに、「試される大地」ですね!現在筆者は神奈川の湘南に住んでいますが(都市として人口が80倍近く違う!)雪もほとんど降らなければ、暖房やストーブがなくても凍え死ぬ心配の全くない、そして都内や横浜に気軽に遊びに行ける湘南の生活の便利さをひしひしと感じていますし、家族とは毎年冬になると「佐呂間は大変だったね」という会話をします。

真冬の気温はマイナス15度から20度まで下がり、登校時にちょっと外を歩くだけで、ほっぺたが凍ってきて痛いんですよ!佐呂間町の人との交流は今でも母が続けており、私のクラスメイトの親御さんと交流していて、時折東京に遊びに来るので、こちらの家に滞在してお茶したりもします。

今住んでいるマンションは新しい住居で隣近所の人のこともよくわからないのに、1000キロも離れた地の人と密接な関係が続いているのは、ちょっと不思議な気分ですね(笑)このように、本当に気さくで親しみの持てる人の多い、いい街です。

前述したように厳しい自然と向き合い続ける必要のある街ですが、その分大らかで住んでて楽しい街でもありました。特にお祭りが楽しいんですよ!次の章でお話します!

 

街の一大イベント、「シンデレラ夢まつり」

「シンデレラ夢まつり」とは、毎年9月に開催される佐呂間町のお祭りです。昔は、「かぼちゃ祭り」という名称だったと記憶しています。

かぼちゃが収穫のシーズンを迎える時期に行われます。「シンデレラ」は、かぼちゃの馬車から採っているんですね!一番の目玉は、1000人が参加する仮装パレードです。色々なコスプレをして夜の街を練り歩きます。

雰囲気としては、近年渋谷や池袋で行われるハロウィンに近いイメージですね!他にも、かぼちゃの大きさ比べや花火大会など、二日間に亘って盛大なお祭りが開かれます!私も毎年仮装パレードに参加し、ドラゴンボールやパンクコーディネート(X JAPAN風の)など、親や友達のグループと一緒に色々な仮装をして楽しんでいました。

また、街を広く歩き回る「ウォークラリー」や、農産物を販売する「家畜まつり」など、お祭りやイベント自体が多く、飽きの来ない生活を送っていました。今でも、佐呂間での生活や賑やかなものであったと記憶しています。

 

最後に

2018年9月、北海道の西部を中心に大きな地震(北海道胆振東部地震)がありました。その影響で、地形的には札幌から300キロ、つまり地理的に東京から名古屋ほども離れた佐呂間周辺の地域でも宿泊施設のキャンセルが相次いでいるようです。

北海道は、まさしく「試される」状態にあると言えると思います。言うまでもなく広い土地を持つ北海道は日本国の食糧自給の多くを賄う穀倉地帯であり、また、前述したように魅力的な観光やイベントの多い土地でもあります。

道東もマイナーですが、探していくと面白い地や魅力的なスポットがいっぱいあります。物価も安いので、美味しい名産品も安くたくさん買えます。

もし観光や旅行に興味のある方は、ぜひ道東について調べてみてください!きっと、「え、日本にこんなところがあるんだ!」と未知の発見があると思います!

以上、筆者の居住経験から、道東の佐呂間町について語らせて頂きました。ご精読ありがとうございます!

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