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今年の10月、JRと観光バスを利用して知床に行ってきました。
2005年に、世界自然遺産に登録されて以降は、何度も企画していましたが、なかなか踏み出せず、気づけば登録されて10年以上がたっていました。
躊躇したのはアクセスの不便さでした。車の免許は持っていますが、完全にペーパードライバーだったので、どうしても道東エリアの旅行は交通事情が気になってしまい、なかなか行くチャンスがありませんでした。
でも、観光バスが出ていることを知り、今しかないと思って、2泊3日で訪ねました。
金曜日の夕方に北海道に入り、ウトロ温泉に宿泊しました。
ホテルは外国人の宿泊者がすごく多かったです。北海道は温泉の宝庫としても知らているので、さまざまなお湯を楽しむことができます。
旅の楽しみは、やはりグルメで、美味しいものもたくさんいただきました。海の幸はもちろんですが、野菜もお肉も美味しく、秋はジビエ料理なども多いようです。
少し苦手意識のあった鹿肉にも挑戦したのですが、臭みもなくてとても美味しくいただきました。宿泊したホテルは、夕食、朝食ともにビュッフェスタイルだったので、ついつい食べ過ぎてしまいますね。
翌日は、定期観光バスを利用して、知床の大自然を観に行くツアーに参加しました。バス移動中には、なんと野生の鹿に遭遇し、バスがゆっくり走る一幕もあり、ほっこりしました。熊に出くわすこともあるそうです。野生の動物が過ごすことができる、豊かな自然の中を走っていることに感謝しました。
知床観光の中で、もっとも感動したのは「知床五湖」の雄大な自然です。定期観光バスで、知床五胡の遊歩道入口「知床五湖フィールドハウス」まで行き、その後は徒歩で散策を愉しむことができます。
私は、高架木道と呼ばれている、少し高い場所に整備された遊歩道を利用しましたが、有料講習を受ければ、地上遊歩道での散策もできるようです。
地上遊歩道は、熊や鹿など野生動物に遭遇することもあるそうです。高架木道は、とてもキレイに整備されていて、車いすの方も安心して利用できるつくりになっていて、正直驚きました。海外からの観光客もすごく多かったです。
片道30分ほどかけて、知床の一湖までいくことができます。随所に展望スペースが設けられており、写真が撮りやすくなっているのも、観光客にとっては嬉しいサービスです。
写真を撮りながら、ゆっくり歩いても1時間ほどで十分満喫できるぐらいの距離感ですが、できれば、もっとゆっくり歩いて自然を満喫したいなと思える場所でした。旅行した10月は、ちょうど紅葉が始まる時期で、うっすらと赤や黄色に色づく木々と、湖にうつりこんだ山々や刻刻と動く雲がとても美しく、本当に素晴らしかったです。
また、山々と反対側には海が見え、広がる水平線にも感動しました。360度、見渡す大自然。海と山、両方の大自然を一度に楽しむことができるなんて、本当に贅沢な場所だなと思いました。日常を離れて、ゆっくりとした旅を楽しみたい方にはオススメの観光スポットです。
その後は、定期観光バスを利用しないと通ることができない、知床斜里の「天に続く道」へ。レンタカーでは通ることが許されていない道のようです。
「天に続く道」は、18キロも続く直前道路のことで、まるでドラマや映画のワンシーンのような眺望でした。その道路の脇には牧場や木々が広がり、雄大な土地がある北海道ならではの景色だなと感じました。バス車内で配られた、ニンジンジュースも美味しかったです。
そして、もう1か所、素晴らしかったのは「フレぺの滝」に通じる遊歩道の散策です。知床自然センターを起点とした、往復1時間ほどの散策コースで、大自然を感じることができるスポットです。途中、整備されていない、自然のままの少し角度のある山道を通りますが、初心者でも歩ける散策路だと思います。
いたるところに、クマ出没注意の看板があったのには驚き、自然の中にいるんだという実感と同時に、一瞬不安を感じてしまう自分がいましたが、美しい景色を見た時の感動がうわ回ります。山をくだり、自然の中を歩くと広がる海、そして、岸壁から見えるのが「フレぺの滝」。
決して水量のある大迫力の滝ではありませんが、ゆっくりと山から海へと流れる、自然の水流を見ることができます。10月は降った雨が流れ出したものなので、水量が一番少ないのかもしれません。雪解けの季節は、もっと迫力があるんだろうなと思いました。
展望スペースからは、知床五湖の遊歩道と同じように、山と海の両方を楽しむことができ、360度広がる大自然を、間近に体感することができます。とても素晴らしい場所でした。
北海道の東側エリアは、決してアクセスが良いとは言えません。でも、そのアクセスの悪さが、大自然を守ることに繋がっているような印象も受けました。知床の大自然の迫力、美しさに感動しっぱなしです。
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